St_Hakky’s blog

Data Science / Human Resources / Web Applicationについて書きます

技術特化型IT企業における技術広報はだれがやるべきなのか?

こんにちは。

最近、Adevent Calendarなどで、企業がガンガン投稿しているのとかをよく見て、それと関連して技術に重きをおいているITベンチャー企業の技術広報を外からぼんやり眺めていたんですが、結構差が出ているなぁと感じました。

今日は、そのことにつらつらとついて書きます。

※完全に経験が薄い一般男子がほぼ妄想とかだけで書いているので、内容についての正確さなどは保証しませんし、完全に個人の見解ですのでご了承いただければと(逃げ)

今回ぼんやり眺めていた企業

どちらも技術に特化したIT企業で、よく似た事業形態を持っていると思って頂ければと思います。複数見ていたのですが、ここでは2つだけに絞って書き留めておきたいと思います。

  • 一つは、誰もが知るような世界的にも名を轟かせているITベンチャー企業(A社とします)。技術広報もうまく、技術者の採用がうまくいっているだけでなく、技術者からの技術的な注目度も高い。
  • もう一つは、同じような技術領域で戦うITベンチャー企業(B社とします)。開発しているサービスやメンバーとの技術広報の連携がうまく行っておらず、A社にくらべて出遅れている。

そのそれぞれにおいて、同じような技術領域をもちながら、やっているビジネスは違うという感じでしょうか。

ただ、現在注目を浴びている事業領域で且つ優秀な人材が少ない分野ですので、人材の獲得などにおいて技術広報は両社ともに非常に重要な位置をしめていることを想定して頂ければと思います。

あんまり詳細に書くとアレなので、この辺にしておいて、どう違うかとその要因などについてだけ書きます。

技術広報は何故必要なのか

最近こんなスライドを見かけました。

このスライドは「デザイン組織」を作り上げることを目的としているので、少し今回の話とはずれるかもしれませんが、技術広報がうまくいっている企業や採用がうまくいっている企業は、これと似たようなことは網羅して行われているなぁと改めて感じました。

特に、このスライドの要点としてあげられている次の点、

4. 採用強化・強い仲間を集める
5. 社内・社外ブランディング強化

は組織を変える際には本当に大事だと思います。

組織を変えることと広報を変えることはセットで行わないといけないと思いますが、そもそもこれから作る組織における技術についてわかっていないことに対して誰が舵をとるか、というのもすごく難しいことになります。これは後で書きます。

さて、先に上げられるものにもみられる通り、会社が技術広報を積極的に行う理由として挙げられるのは次の点かと思います。

  • 企業認知度やブランド力の向上
  • 自社サービスの認知度の向上
  • 潜在的な採用の母集団を形成出来る(採用のオウンドメディアの形成)
  • 企業内のコトの周知にもなる(組織がでかい場合は特に)

純粋に、企業における技術の広報を技術発信とともにするだけで、宣伝になるということです。特に採用の効果はデカイと思っていて、例えばそれは以下のようなフローで考えることが多いからじゃないかなと思います。

  • サービスについては「技術が凄い→サービスを使ってみよう」のロジックよりも、「これを使うとメリットが得られる、便利→サービスを使う」の流れのほうが多い
  • 採用については、「〇〇会社ではこんな技術を日常からさわれたり、勉強し合える環境がある→面白そうだなぁ」となる流れのほうが多い

大なり小なり上みたいなことがあると思っていて、純粋にサービスを良くしたいっていう想いで入る人たちもいると思いますが、技術広報ではどちらかというと、「こんな技術を使えて高め合えるメンバーがいるよ~」というアピールになると思っています。なので、採用に結び付くシーンが大きいですし、技術レベルも発信できる内容に依存しているので、カルチャーとかへのマッチや足切もしやすくなると思います。

例え採用には結びつかなかったとしても、技術ブランドの向上という観点で、技術広報はしっかりできれば力を発揮します。技術者から信頼やリスペクトを得られるような技術広報ができれば、サービスの契約などもしやすくなりますし、採用においては文化の発信などにもなり、受け手に文化のマッチングの示唆も行うことができるようになることを意味しています。

また、組織の規模が大きい場合は、下手な社内報とかを使ったり社内ブログとかを使うくらいなら、企業内で扱っている技術の周知とかにもなると思っています。もちろん、完全に社内限定のものとして扱うものよりは注意を払う必要があるかと思いますが、それでも社内と社外の両方に告知できる方がメリットとしては大きいように感じます。

とにかく、技術者に対して自社の技術力を知ってもらうことで、メリットがいくらでも出てくるという点で、やるべきことだなぁとなります。

技術広報の手段としてどこまで含んでいるか

ここで私が書く技術広報という意味ですが、下記の手段を全て含んだ総合的なものだと思ってもらえればと思います。ここまで包括的なものを計算に入れて、なおかつ文化形成などまでしないと、技術広報は真の意味でうまくいかないなぁと思っています。

以下は、今回見ていたベンチャー企業を想定して、比較を出しています。

■企業としての技術広報
  • プレスリリース
  • 論文・ポスター発表
  • トップカンファレンスなどの学会への参加
  • コンペティションへの参加
  • 勉強会の開催
  • 勉強会の会場の提供といった補助
  • オープンソース開発・独自ライブラリの開発
  • "技術用"のTwitter/Facebook/Instagram/Tumblr/Mediumなどの企業アカウントの保持及び運用
  • 最新の技術の採用アピール
  • 技術的困難さのアピール
■社員一人ひとりの技術広報
  • Twitter/Facebook
  • medium/はてなブログ/Qiitaなどのブログ
  • 勉強会などの参加率(発表とかの登壇が好きか)
■技術広報の二次・三次利用

とりあえず、以下のようなイベントに参加したとします。

  • 論文・ポスター発表
  • カンファレンス参加
  • 勉強会での登壇
  • 技術系のイベントの開催

それを以下のようなところでの拡散することだと思っていただければと思います。

  • 社内・個人ブログ
  • 社内・個人SNS
  • 社内・個人スライド

Aというコンテンツを、様々な角度で二次・三次と利用していくという感じでしょうか。

(地味ですが、これができていないところとかで、うまく技術広報ができている印象を持ったところはありません。。。)

この辺りを技術広報として含むこととします。

A社とB社の違い

本題の(?)、A社とB社の違いは以下のような点でした。

  • 「自社の技術者集団のメディア」を運営している、という認識が有るか無いか
  • メディア運営やブランディングなどのの経験者を味方につけるか、あるいはやったことがあるか
  • 経営戦略・採用戦略と結び付けて、技術広報をしているという認識があるかどうか
  • 技術トップが率先して発信する人になっているかどうか
  • 個々人の発信力の強さ
  • ビジネスサイドとうまく連携をとれているかどうか

外から見ているのでは、このあたりの違いが浮き彫りになっていたように思います。

ベンチャー企業なので資金も少なく、毎日が忙しい中において、こういった長期的に見れば効果のあることについて、

  • どうやってメンバーのモチベーションをあげ、
  • どうやって全体のマネジメントを経営戦略や採用戦略と紐づけて、
  • どうやってそれを成果に導いていくか

という点が重要なんだなと思ったので、「技術トップが」みたいなのも大事だと思いました。愚直にやり続けることで、成果を出す側面があるため、モチベーション維持などもかなり大事なんだなぁと思いました。

メディア運営という意識も大事だと思っていて、もはや技術広報を上で上げたような手段や目的と定義づけるなら、メディア運営とさして変わらない内容をやっていることになると思います(この意味で、人事はもはやチームとしては普通のアプリケーション開発と同じという話はまた今後かけたら書きます)。

そう捉えてしまえば、やるべきことなども見えてくると思いますし、私にとっては少なくとも「技術ブランディング」なんていうよりも「自社の技術者集団のメディアをやる」と思った方が少なくともわかりやすかったので、そう考えています。

そして、メディア運営という意識でやっている集団(A社)はやっぱり情報の二次・三次の利用もうまいですし、個人での発信などもかなりやっている感じでした。

さて、ここまで違いなどを見たうえで、以下では結局だれがやるべきなのかについて書きます。

技術広報担当者に求められるスキル

残念なことに、超サイヤ人でなければ出来ないと思いますし、やるべきではないと思います。

少なくとも技術者向けの広報を技術者じゃない人が先陣切ってやる状態があれば、色々大変なんじゃないかなぁと変な想像をしてしまいます…(とても協力的なエンジニア集団がいれば別ですが…そうじゃないぜって人はお話聞いてみたい…)。

ということで、技術広報担当者に求められるスキルとしては、次のとおりだと思います。

  • 現役のエンジニアとしてプロダクト開発に従事していること
  • 技術のトップもしくは、リードエンジニアであり、技術者からも非技術者からも信頼を得ていること(〇〇さんの言うことなら、やりましょうかという状況を作り出せる人)
  • 人事やマーケティングの知識にある程度精通し、企業の経営戦略に従ってイベントの開催や広報戦略を打ち出せる人
  • 自分が発信することが好きで、いろんなコミュニティに属したり、自分でも技術の発信活動を行っている人
  • プライベートでの発信力が強い(これは最悪なくても良いが創業当初のベンチャーはあったほうがいい)

上記は、規模としては小さめのベンチャー企業を想定していますが、大きくなってもある程度一緒かなと思います(お金などで解決できる部分を除けば)。実働で動く人たち(細かい部分の調整とか)は別でいてもいいと思っているので、率先してこういうのに大きな戦略立案とかでもいいので関わってくれたり、理解してくれたりするような、上記の要件を満たす責任者が必要っていうようなイメージの方が強いかもしれません。

つまり、人事権を持つCTOという立ち位置で、実際にコーディングとかもやっていて、プライベートでも技術発信を趣味とかで行っている人っていうとイメージし易いんじゃないかなと思います。

完全に主観ですが、こういう人が実際にいるところと、そうでないところではかなり差が開いているように感じます。

広報や人事だけ出来るビジネスサイドの人ではダメなのか

ダメかそうでないかというと、できるとは思います。が、色々条件が付いて回ると思うので、その意味で行くとあまり現実的でない気がします。

例えばなんですが、技術ブログを上げるとして、雰囲気だけでもいいのでわからないと、結構キツイと思います。少なくとも「企業として発信する内容」として、その発信する技術レベルは「自社にとっていいのか悪いのか」を判断できるレベルが最低ラインなのではないかな、と思います。

他にも、広報などについてモチベーションの上がらない技術者集団をどうやってモチベーションあげるかとかは結構大変じゃないかなぁと思います。だって、ワケわからずに仕事増えるようなものでしょう。それは嫌な人も多いんじゃないかなと思います。

結論:メディア運営とか人事とかに興味を持てたり意見を聞いてくれる積極的なCTOがやる

はい、結局のところ上であげたスキルを持ったようなCTOがやるのが一番いいのではないかなと思いました(実際そういうような人がやっているところはうまく行っているような気がしています)。


んー、、、それ以外なんか方法があるのかなぁ。。。わからないのでアイデアがある人とかこうしているよとかあれば普通に知りたい。。。

ということで、なんか変なとりとめもない文章になってしまいましたが、そんな感じでした。

それでは。