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St_Hakky’s blog

心理学/人事/就活/留学/データサイエンス/バイオインフォマティクス/日頃思ったことについて書きます。

認知的不協和理論と離職率

人事 心理学 離職率

こんにちは。この時期は忘年会が多いです。

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長期インターンに現在3社行っている関係で、会社の方とも飲みに行く機会があるので、会社の悩みやこんな風にしたい!などの話も聞けたりします。

今日はその話の中で出てきたうちの一つ「採用と定着率の難しさ」について、認知的不協和理論という話もおりまぜながらはなしたいとおもいます。

○認知的不況和理論とは

これは有名な理論なので、知っている方も多いかと思いますが、簡単にいうと以下の通りになります。

認知的不協和とは、矛盾する二つの認知をした場合に生じる不協和と呼ばれるストレス状態を、自分の認知を変化させることで逓減させ、納得しようとする心理過程を指す。

引用元:認知的不協和理論とは

これは、よく喫煙の例で例えられます。例えば、喫煙をしているAさんがいたとします。そんななか、「喫煙をしていると肺がんになる可能性が上昇し、結果死亡率が高まる」という事実を知ってしまったとします。

これは、

  • 事実1:喫煙をしている
  • 事実2:喫煙により肺がんになる可能性が高まる

という二つの矛盾する事実がAさんの中に共存することになり、結果Aさんは不安に感じます。

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これを埋めるために、新たな以下のような事実をAさんが付け加えようとし、付け加えることで結果不安を和らげようとする。

  • 事実3:喫煙をしている人の中でも、長生きしている人はいる
  • 事実4:喫煙は自分のストレスを軽減させているので、結果よい方向に働いている。

つまり、自分の認知と異なる認知に遭遇した時、それを解消しようとする力を生み出すことが認知的不協和理論の一つの大事なポイントです。

もう一つのポイントは、2つの認知の矛盾が大きければ大きいほど、より大きな解決しようとする力を生むということです。

○就職における不協和

これは新卒の採用の世界でもよくある話かと思います。先日、社会人の先輩Aと飲みに行く機会がありました。その時その先輩に、「最近、仕事ではどうですか~?」と聞いたところ、次のように喋っていました。

先輩A:実際思っていたところと違う部分も多かったけど、人間が良くて助かった。○○さんはあれほど多くの企業から内定をもらい、入る前はいい会社と言っていたのにやめてしまったからね。

「○○」さんは僕も知っている方だったので、ショックだったのですが、その時は「本当にこういうことがあるのだな」と思いました。

自分の認知と大きく異なる場合、より大きなストレスとなって、行動という力を生み出してしまうということです。

認知的不協和をなくし、離職率を低くするには

最近、採用にかかるコストや人件費などを計算する機会があるのですが、やはり大きなものです。そんな中で伝え方に失敗があったり、相手の解釈に誤解があったりすると、認知に矛盾が生じ、結果大きなお金を無駄にすることになりますし、採用した会社にとっても就職した人にとっても良く無いなと思います。

そこで、この認知の不協和をなくすため、以下のようなことを実践すべきだと思います。

  • 会社の魅力の伝え方は「広告」であってはならない
  • 配属される部署の仲間と入る前に接触の機会を多く持たせること
  • 内定前と内定後の両方の期間で、会社の情報を発信し、学生により知ってもらう機会を与えること。
  • 内定から実際の勤務が始まる期間までに多くの時間をとる事。就活を続けていいようにすること。

当たり前のことかなと思いますが、実践できている会社が少なく、「この企業紹介ムービーやチラシってかっこいいけどそんな仕事中ずっとかっこいいわけねぇだろ」と思うことがおおかったり、内定を出してからのアクションが少なかったり、そういう形で認知に不協和を起こしてやめていく人が多いと思います。

辞めるは易し、辞めさせるは難し。採用担当者は、労働者が気持ちよく働けるように、「事実」と「認知」を合わせる必要があり、そのために情報を発信し続ける方法や知識を身に着ける必要があるなと思うきょうこの頃でした。

それでは。