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St_Hakky’s blog

心理学/人事/就活/留学/データサイエンス/バイオインフォマティクス/日頃思ったことについて書きます。

ケリーマクゴニガル:ストレスと友達になる方法

心理学 人事 ストレス 心理学者

こんばんわ。今日は、NewsPicksでも最近インタビュー記事が取り上げられていた、ケリーマクゴニガルさんのTEDを見たので、そのことについて書きたいと思う。

○ケリーマクゴニガル

ケリーマクゴニガル氏は、サイエンス・ヘルプで知られる健康心理学者で、特に自分の中での葛藤を乗り越え、目標を達成することや、ストレスの対処法に関する研究を行っている。サイエンス・ヘルプとは、科学研究を一般の人に説明することである。以下の「スタンフォードの自分を変える教室」の本が日本でヒットしたこともあって、知っている人も多いのではないかと思う。

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ケリーマクゴニガル氏は、一卵性双生児の姉であり、ゲームクリエイターのジェーンマクゴニガル氏がいて、二人とも綺麗なのに才能があることで、ファンも多い。

○TEDでの講演:「ストレスと友達になる方法」

今回は、このケリーマクゴニガル氏のTEDでの講演:「ストレスと友達になる方法」を見ました。

内容は、見てもらったほうが早いかと思うが、簡単に要点をまとめると、以下のとおりである。

「ストレスは健康の敵だ」と考えてきた。ストレスは取り除くべきものだと。しかし、それは間違いであった。

 全米で3万人を対象に8年間にわたる研究がされた。それによると、ストレスにより死のリスクが高まるのは、ストレスが健康を害すると「信じている」人々だけだった。ストレスは害ではないと信ずる人々は、ストレスが高まっても死のリスクは高まらない。だとすると、全米で毎年2万人以上が、ストレスが身体に悪いと「信じる」ことによって死んでいることになる。

 人を抱擁する際に分泌されるオキシトシンというホルモンがあるが、人間がストレスを受けると、このオキシトシンというホルモンが分泌される。オキシトシンには、親しい人たちとの触れ合いを求め、共感し、助け合おうと思わせる効果がある。あなたはストレスを感じると、親しい人たちとの接触を求め、あるときは助け、またあるときは助けられるだろう。

 このオキシトシンの効果は人助けやを社会的つながりによって、より強められ、これによりストレスにさらされる環境下でも死亡率は上がらないことがわかった。他者への思いやりが、自己の回復力になる。ストレスは他者とつながる喜びと意味を教えてくれるものであった。

つまり、ストレスが人とのつながりをより求めるように作用し、それによって人は喜びと意味を得られるということである。

○心と体のつながり

今まで、人がストレスを受けたときに人間にその悩みや不安を打ち明けたくなることは、経験や文献で書かれていることとして知っていたが、実際に体のホルモンが心に作用を及ぼし、そのような行動を起こさせているというのは興味深い内容であった。ストレスが人間同士のつながりをより強くし、あらゆる環境下でも生存できるように遺伝的にプログラムされているととらえられる。

ただし、これは「ストレス」に対する対処方法を心得ていた場合の話と考えられる。ストレスがどこからきて、どうすると増幅し、どうすると幸せの力に変換できるのか、その方法を学ばなければ、ストレスばかりがたまっていくことになり心身ともに悪い影響を及ぼすことになる。ならばストレスへの対処法はどのようにするかであるが、これはこのTEDでもう答えが出ていて、「ストレスに対して知ること」と「他者を助けたり人との関係を強くしたりすること」にある。

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会社やプライベートで様々なストレスにさらされている社会人にとって、ストレスへの知識を身につけさせたりボランティア活動等で他者を助ける活動をしたりすることは、ストレスへの耐性を身に着けることに対して効果が見込めるとなる。ただし、ボランティア活動等では「他者の役に立った」or「他者とのつながりが楽しい」と思えるある種の「成功体験」をしっかり感じさせる必要があると考える。そこさえなんとかなれば、社内研修などでそういった実習を取り入れたり、またそのようなお客様の「声」を社員に届ける仕組みを作ることで耐性を高められる。

今、会社に求めることが変わり、お金よりも「精神の満足度」を求める時代では、このような精神的幸福度を高める取り組みを社員に対して行うことは、会社への満足度につながり、更には会社の利益にまでつながる。科学的に証明された人間のプログラムなのであれば、効果も期待できる。会社の雰囲気が普段の業務や社員同士の関係に影響を与えることは、明らかなことでありぜひ取り組みを強化する必要があると思う。